羊蹄山麓(北海道虻田郡倶知安町)円錐形の山には強いパワーを感じる山が多いですよね。特徴的なのは富士山ですが、日本全国には○○富士と呼ばれる円錐形の山がたくさんあります。北海道の○○富士といえば、蝦夷富士こと羊蹄山ではないでしょうか。
新千歳空港に降り立つ飛行機の中から北海道が見えてくると、左手に二つの美しい湖と、この羊蹄山が見えます。羊蹄山は、7つの町村に囲まれている実に美しい円錐形の山で、山麓には古くから農村地帯が広がっています。
じゃがいもをはじめアスパラやとうもろこしなど北海道を代表する野菜がたくさん採れるのですが、この羊蹄山が持つパワーが農作物のエネルギーになっているのではないか?と、考える人もいるようです。実はこの山、地元では女神さまと崇められています。
アイヌ語で「女である山」という意味の「マッカヌプリ」と名付けられているのが由来とも言われていますが、とても恥ずかしがりな女神さまで、雲に隠れて全体を見られないことが多いのです。
山に全く雲がなく全貌が見られると、その日1日いいことがある!というジンクスまで有るように、何度訪れても全貌を見られない人もたくさんいます。
各方面から羊蹄山麓に向かうと、突然表れる美しい姿に、思わず挨拶をする人も少なくないと言います。ちなみに羊蹄山が女神に対して西にそびえる尻別岳が男神で、夫婦山であるとも言われています。